被験者の血圧データを毎日計測し、過去2カ月の血圧データを入力して「今後1カ月の朝の平均値血圧値と血圧変動性を予測するAI」を開発した。その結果、AIは深層学習によって非常に高い精度で血圧値の変動を予測することに成功し、血圧平均値は約5～7mmHgの誤差で、変動性はSD比0.70で1～4週間後を予測できた。これにより、例えばAI予測に対して実際の計測で大きく外れる数値が出た場合、それは計測ミスかもしれないが「本当に身体の中で異変が起こている可能性もある」（奥野氏）。そういった異常な状況では、何らかの循環器疾患が発症するケースもあることから、そういったイベント発症の予兆を「患者本人に示して病院に行くことをうながすとともに、医師にアラートを出すことも将来的に可能だ」と奥野氏は提案する。 Med IT Tech 紙より一部抜粋
